2階リビングには、ちゃんとメリットがあります。
日当たりを取りやすい。外からの視線が気になりにくい。勾配天井などを使って開放的なLDKもつくりやすい。
狭小地では、1階に個室、2階にLDKや水回りをまとめたほうが間取りを作りやすいこともあります。
それでも我が家は、リビングも水回りも1階にしました。
理由は単純。
毎日の生活に階段を組み込みたくなかったからです。
2階リビングは「何をするにも階段」が無理
2階リビング、ことあるごとに階段を昇り降りしなければいけません。
買い物帰りの大荷物も、ネットで頼んだ配達物も、全部階段を運ばなければいけない。
そして、子育て中は「子ども」という荷物があります。

寝てしまった子どもを抱っこして、買い物袋も持って、そのまま2階へ。
ぐずって歩こうとしない子どもを抱えて1階へ。
これは今でも辛い。
そしてこの階段が本当に牙を向くのは、歳を取ってから。
子どもがいるときほど大荷物のことは少ないのかもしれませんが、それでも荷物の運搬、来客のたびに昇り降り、結構きついと思います。

まれに老化防止のための筋トレだ、とか言ってる人いますが、それは主体的に取り組むものです。調子の悪いときに調整できないのはむしろ不健康に繋がります。
また、階段から転落して骨折→退院後に昇り降りできなくなって家をリフォームした、なんて人病院じゃ結構見るんですよ。
そんな未来を描いた生活は、大金をはたいて建てる注文住宅には絶対に組み込みたくなかった。
家具・家電も2階まで運ばないといけない
頻繁なことではありませんが、大型家具や家電の搬入も大変です。
冷蔵庫、ソファ、ダイニングテーブル。
階段の幅や形によっては2階まで上げられず、窓やバルコニーから吊り上げることになる場合もあります。これってクレーン呼ぶのに数万かかるんですよね。
しかもこれ、一度きりではありません。
家電なんて、10年前後で壊れます。
そのたびに「これ、2階まで入る?クレーン呼んで追加費用がかかる?」と考えるのはめちゃくちゃめんどくさい。
2階水回りも一緒
2階水回り、2階に寝室があるからそのまま寝られて便利、なんて声もあります。
ただ、我が家はそれを大きなメリットとは思えませんでした。
これは時間の組み方なんかも関係してくるのかもしれませんが、風呂入ってすぐ子どもが寝ないことなんてザラなんですよね。
しかも自分たちは寝かしつけた後に家事があればまた1階に戻らなきゃいけないから、2階に置いておくのも心配。
あと、保育園帰り、部活帰りなど、汗ダラダラ、どろんこまみれ、みたいな状態で極力家の中をウロウロしてほしくなくないですか?

一直線で風呂に入れたいときに本当に不便だと思います。
2階リビングがハマる家もある
ここまで書いておいてなんですが、2階に生活空間を持ってくるのは条件付きでいい方法だと思います。
隣家と接しており1階では十分な日当たりが取れない。
狭小地で、1階だけでは必要な間取りが成立しない。
こうした土地なら、2階リビングのメリットはかなり大きくなります。
ただ、「眺望がいいから」だけなら個人的には非推奨。

「いい眺めだなあ…」なんて思うのは30年住んで多分1週間くらいです。
そのために暮らしやすさを犠牲にするのはもったいない。
我が家は「今」より何十年後まで考えて1階にした
2階リビングは明るく、開放的な家をつくりやすい。
写真を見ても魅力的です。
ただ、間取りを考えるときに我が家が重視したのは、完成直後の見た目より毎日の面倒を減らすことでした。
2階リビングを検討するなら、
「今、階段を上れるか」ではなく、「何十年もこの生活を続けられるか」
まで想像して決めるのがいいと思います。
個人的には、メリットで選ぶ間取りではなく、デメリットを受け入れざるを得ないときに選ぶ間取りだと思っています。


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