キッチンをどうするか。
床材をどうするか。
間接照明を入れるか。
タイルを貼るか。
もちろん、こういうところを考えるのは楽しいし、お金を使いたくなる。
でも、家づくりで一番に優先すべきなのはそこじゃないと思っています。
僕が一番大事だと思うのは、
構造・断熱・気密。
この3つです。
理由は単純で、完成してから簡単には変えられないから。
キッチンは交換できます。
照明も変えられます。
クロスも床も、お金をかければやり直せます。
でも構造体、壁の中の断熱材、気密施工。
ここを後からやり直すのは現実的ではありません。
だからこそ、家づくりの序盤で一番勉強しておくべきところだと思っています。

もちろん暮らしやすさを考えて家の設備を整えるのは重要ですが、
一番大事なのは家が家族を守る建物であること。
藁の家じゃ家族は守れません。
① 構造|まず家が壊れないこと
日本に暮らす以上は地震は避けては通れない自然災害です。
どれだけオシャレな家でも、地震で大きく損傷してしまったら意味がありません。
構造については、耐震等級3一択です。
耐震等級3は、耐震等級1に対して1.5倍の地震力に耐えられる水準です。
積水ハウスについては、公式にも「耐震等級3以上標準」とされています。地域などによって仕様が異なる旨の注記はありますが、少なくとも我が家では構造について細かく悩む場面はほとんどありませんでした。
ここに関しては積水ハウスを選ぶメリットの一つだと思います。
構造計算や耐震性について施主が一から考えなくても、一定以上の水準で設計してもらえる。
ただし、
「大手だから大丈夫だろう」で完全に思考停止するのではなく、自分の家の耐震等級がいくつになるのかは必ず確認しておきましょう。
② 断熱|住み始めてから毎日効いてくる
次が断熱。
断熱性能が高ければ、
- 夏の暑さ
- 冬の寒さ
- エアコンの効き
- 部屋ごとの温度差
- 光熱費
こういった部分に毎日効いてきます。
しかも断熱材は基本的に壁の中。
家が完成してから、
「やっぱりもう少し断熱材増やしたいです」
なんて簡単にはできません。
だから建築前に決めておく必要があります。
積水ハウスも2026年現在、鉄骨・木造ともに断熱等性能等級6に対応可能と公式に案内しています。
また、2026年の「みらいエコ住宅2026事業」でGX志向型住宅として補助対象になるには、断熱等性能等級6以上が必要ですが、まだ補助金が終了していなかったためか、必ず等級6以上になるように設計してくれました。
積水ハウスの断熱仕様は複雑で、
- グリーンファーストゼロ
- グリーンファーストゼロ・プラス
- グリーンファーストゼロ・プラスアルファ
- グリーンファーストゼロ・スーペリア
の4種類が基本となっていますが、これがさらに木造か鉄骨かと、住んでいる地域によって仕様が異なります。
我が家は7地域ですが、4地域仕様グリーンファーストゼロが標準のところ(これでも等級6は取れるよう)4地域仕様のグリーンファーストゼロ・プラスにしました。
スーペリアも考えたのですが、数百万単位で増額となることや複層ガラスの空気層が真空になったりとちょっとオーバースペックな気がしたのでやめました。
また、断熱材の部分的な強化については個別に対応できるようなので、床の底冷えが心配なら床断熱を強化したり基礎断熱に変更したりはできるので、そこは営業さんに確認してみましょう。
ただ、このあたりの詳細仕様はどうやら社外秘らしく、打ち合わせのときに見せてもらうことは可能ですが、資料そのものをもらうことはできませんでした。
なので、他の設備と違って、家に持ち帰ってあとで検討ができないので、
積水ハウスで断熱を適切にするには、断熱が強いと言われる他社の断熱材の素材や厚さを知っておくことが重要と思います。
前知識がないと、いざ打ち合わせで資料を見せられてもどれを選んでいいかわかりません。
自分の中でこれくらいの厚さが欲しいという基準は持ったうえで断熱仕様の打ち合わせに望みましょう。
③ 気密|個人的にはここが一番注意
そして一番厄介なのが気密です。
断熱性能が高くても、家中に隙間があれば意味がありません。
冬にダウンジャケットを着ているのに、ファスナー全開で歩いているようなものです。
気密性能は一般的にC値で表されます。
C値は床面積1㎡あたりにどれだけ隙間があるかを示す数字で、低いほど気密性が高くなります。
そして気密の難しいところは、
カタログスペックだけでは決まらないこと。
施工精度の影響をかなり受けます。
つまり、現場の職人さんがどう施工するかがめちゃくちゃ重要。
実際に我が家で気密を取るためにどう考え、何をしたのかは別記事でまとめています。
設備より先に、壁の中に金を使う
家づくりでは、目に見えるものにお金を使いたくなります。
数万円のキッチン。
数十万円のタイル。
オシャレな照明。
満足度も高いので、もちろん否定するつもりはありません。
でも予算に限りがあるなら、
まず構造・断熱・気密は最低限確保しましょう。
むしろ、見えなくなるところほど金を使うことで、家の快適さは上がっていきます。
目に見える部分は交換できるものが多いです。
でも壁の中は簡単には交換できません。
家づくりを始めたら、間取りやキッチンを見る前に一度、
耐震・断熱・気密が十分か
をクリアしましょう。




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